平成25年と平成26年の約1.5年にわたって募集が行われた創業補助金の受付が平成26年6月30日をもって終了しました。
採用された皆様おめでとうございました!
私も4件ほどお手伝いをさせていただきました。
で、私がいろいろやってみての今回の補助金の制度内容に対する感想ですが、補助のスキームとしては甘かったんじゃないかと思います。当初の採択率80%なんて数字がありましたが、最低200万円の税金をばらまくのに、この審査は緩すぎませんか?
10ページ程度の計画書だけで何がわかるんだろうなんてやっててものすごく疑問でした。審査員が足りないのかわかりませんが、せめて一回くらい面談すればいいのに。
そして、通過すれば通過したで、今度は金がない、もしくは使い道がないなんてことで、不要な出費や水増し請求なども絶対起こるんじゃないかって思います。支出先に反面調査とかもしなさそうですし。補助金の元手が血税なだけに会社間でやるようなものより余計たちが悪いですね。(補助金は、先にお金を使って、使った分が補助金として交付されます。)
それに、結局書類だけで税金をばらまいても、実際にモノになるビジネスってどのくらいあるんでしょうか。
創業する人を増やしたいといった国の意図はわかりますが、対象を会社作る人や個人で開業した人といった誰でも応募できるようにしたのがよくなかったと思います。そもそも本当に起業したい人は、税金をばらまかなくても起業しますし、補助金目当てで起業する人は計画も満足に立てられないまま、とにかく補助金のスケジュールに間に合わせるように起業した結果、資金ショートは集客不足で失敗なんてこともあるんじゃないでしょうか。
次にやる時は、たとえばすでに事業を開始してから3か月たっているとか、国が認める事業内容のものだけにするとかある程度のフィルタリングをかけたほうがいいのではないでしょうか。
司法書士・税理士・社会保険労務士・行政書士
2012年の開業以来、国際的な相続や小規模(資産総額1億円以下)の相続を中心に、相続を登記から税、法律に至る多方面でサポートしている。少しでも相続人様の疑問や不安を解消すべく、複数資格を活かして相続人様に寄り添う相続を心がけている