先日読んでいた新聞で、2013年度の高年齢者雇用安定助成金の利用がわずか1人といったニュースが出ていました。定年を控えた転職者の雇用で70万円の助成が受けられるといったものでしたが、見事に大外れだったみたいです。それにしても1人というのはあまりにもひどいですが、私としては、この結果もまあ妥当かななんて思います。

PRが足りなかったなんて国はいってますが、実際のところは民間の転職会社さんも、顧問等ならまだしも、年齢的に転職が難しい方の支援は収益性が悪いのでそこまで案件自体がないのでしょう。高齢者の転職案件を成約させれば転職会社さんに助成金が入るなら話は別でしょうけど。

私も一度お客様が高齢者雇用に興味があるといったことでお勧めしてみましたが、民間の転職会社さんへの依頼料だけで助成金がほとんど飛んでしますので、それだったらもっと若い人を雇うということを言われました。あんまり雇用する企業にとってインセンティブにならないと。確かにもっともですね。

ただ、今年はハローワークの紹介による場合も要件に加わったみたいですので、さすがに1人といった結果にはならないとは思います。
あとは、助成金受給のためとりあえず高齢者雇いましたといったケースが増えないことを願います。

余談ですが、厚生労働省は潔く余った予算を返納するらしいですね。中小企業庁がやっている起業の補助金は、あくまで予算を余らせないためにとにかく案件を通過させているなんて聞きますが。これも定かではないですが、やはり予算を取った手前使い切らないと、翌年度からの予算に響くからでしょうか。

この助成金の1件を処理した担当の方も、2014年は件数増えるといいですね、なんて余計なことを思ってしまいました。