最近ブラック企業の問題がいろいろ取り沙汰されています。私が就活をしていた2006年ごろにもブラック企業といった言葉はありましたが、今ほど具体的に内部の状況がわかるほどの情報ではなかったです。確かブラック偏差値みたいな数字で企業名がリストアップしてあっただけだったと記憶しています。
実は私が2社目で入った企業は中小の人材派遣、紹介会社でしたが、後年そのブラック企業のリストに載っているのを見つけました。入社する際には知らなかったのですが、入社してからその事実を知って結構へこんだ覚えがあります。この会社は特定派遣をやっている会社でしたが、おそらく、よくわからない早朝の研修っぽい集会に強制参加(無給)させたり、サービス残業は当たり前(残業は仕事が遅いから自己責任みたいなことを言っていた気がします。)だったりといった点が名だたる有名企業の中でブラック企業にランクインできたポイントだったんじゃないかと思います。私は、入社してすぐに特定派遣で外に出されたので、この謎の早朝研修やサービス残業も2週間ほどで逃れることができました。なので、あんまりブラックっぷりを体感することなく、退職まで過ごさせていただきました。
ここの所は某牛丼チェーンがブラック企業として話題に上っています。月500時間労働なんて言われていますが、これなら前述のブラック企業もびっくりといった感じです。私も学生のころはファミリーレストランでバイトしていましたが、その時の社員の方でもせいぜい300時間くらいだたような気がします。これでも十分多いですけど。しかも残業代が出ないらしく、夏休みなんかは私のほうが手取りが多かったんじゃないかと思います。確かにこれじゃ文句の一つと言わず百も言いたくなりますね。
会社が違うので何とも言えないのですが、どうやら社員の給与は固定給にして名実ともに固定費化している感がありました。その割にシフトに入っているバイトが多すぎだろ、と思うこともありました。
社員にはバイトの2倍の実務力を身につけさせて、バイトを0.5人減らすみたいなことで残業代ねん出できないもんでしょうか。実際は時間ごとの必要人数や休憩回し、社員のやる気などで左右されるので、話はこう単純でもないとは思いますが。
少なくともやめた人間に会社の文句言わせるより、今働いている社員に改善すべき点を吸い上げたほうが建設的な方策がとれるんじゃないかとは思います。
司法書士・税理士・社会保険労務士・行政書士
2012年の開業以来、国際的な相続や小規模(資産総額1億円以下)の相続を中心に、相続を登記から税、法律に至る多方面でサポートしている。少しでも相続人様の疑問や不安を解消すべく、複数資格を活かして相続人様に寄り添う相続を心がけている